こんにちは
イラストレーターのmutsumiです。
100職100人似顔絵企画の展示方法について、こちらでは書きたいと思います。
100人分の似顔絵をどう展示したのか、そのために考えたこと、準備したことなどを書いていますので参考になれば嬉しいです。
まず個展会場は、大阪にある飛行船スタイルショップ&ギャラリーを教えて頂きそちらでさせて頂くことになりました。
どういう展示にしたいか
この100職100人似顔絵企画。
沢山の方にご協力やシェアを頂いて、成り立ちました。
個展をする意味は、元々は自分の人間イラストのタッチを認知させるためでした。
なので、
「認知&仕事獲得」
「応援して下さった方への感謝」
「理念」
をどう表現出来る展示にするかということを考えました。
展示内容 ①〜⑤
①100人分の似顔絵展示
→紙の印刷ではなく、一人一人パネルにはる。
→壁一面に並べ、インパクトがあるようにする
→ここで肩書きは載せず。どんな職業の人か想像してもらう
②企画の内容・結果・感想などをまとめた展示
→企画のストーリーを見せる
③似顔絵を描かせて頂いた方のご本人写真と肩書き、似顔絵をスライドショーで流す映像展示
→色々な方のリアルな姿を見て頂くことで、沢山の生き方や働き方に触れてほしい
→①の似顔絵パネルを見た後に映像を見て、肩書きとご本人写真で答え合わせ。自分の想像していた職業ではなかったり、合っていたりで楽しむ要素も。
④似顔絵を描かせて頂いた方々の名刺や活動パンフレット
→企画に参加して下さった方々はご自身で何か事業をされていたり、クリエイターの方も多くいらっしゃったので、名刺や活動のDMやパンフレットなどを置いて少しでも色んな人に知って頂けたらと思い展示させて頂きました。
⑤「ニガオエカコウ」コーナー
→休憩所的な場所。似顔絵を描きたくなった人たちが描きあいっこしたり、自由に自分で描いていい場所。これは搬入日に思いつき、マスキングテープで急遽枠を作りました。
ある程度展示するものを決め、あとは展示空間にどう当てはめていくかを考えました。
見取り図でどのサイズで展示・配置していくか仮決め
上記で考えたものをどのサイズでどう展示して・・・など、色々と考えました。
大きい壁が3つあったので、そこのサイズをまず測って、イラストレーターで色んなサイズで当てはめてみて、サイズを決めました。
どう配置するかなど、展示方法を考える時間は思った以上に時間がかかり、ここでサイズなども決めないと制作に取りかかれないので時間は多く見積もっておいた方がいいと感じました。
展示に必要な準備道具
展示するまでに制作するために必要な道具や、展示に必要なものなどを下記に載せています。
●パネル5mm糊付き B1サイズ10枚入り
●ひっつき虫
下記は、家で作業出来るように印刷業時代にパネル制作時に使っている道具を買い集めたものです。
これがあれば、安全かつ簡単にパネルが貼れます!
●カッター
●カッターマット A1サイズ
●物差し・・・手を添えるところにガードがあるので、安全に作業出来ます。
●版画用ゴムローラー・・・パネルを貼る時に綺麗に紙を伸ばして貼れます。
大量にパネル制作をする場合は家で作業出来る道具が揃っていた方がいいですが、少量で小さいサイズであれば印刷出来るお店で貸し出ししているところもあるのでそこで作業するのもいいかもしれません。
制作スタート!
印刷物の出力
展示物は最終パネルにして仕上げるのですが
制作過程は・・・
紙として印刷 → パネルに貼る → パネルを切る → 完成!
という流れです。なので、まずはじめに印刷をする必要があります。
この印刷するデータを制作するのも地味に時間がかかります。
ちなみに印刷するのに作ったデータは、SRA3サイズ(317mm×450mm)に200mmの正方形の似顔絵を2面付けしたデータ。
(Adobe Illustrator やPhotoshop、Indesignなどを使って制作)
これをどこで印刷出来るのか。
私はkinko’s(キンコーズ)という印刷会社で印刷しました。
主要都市に店舗を構え、簡単なコピー・出力からポスター印刷、製本制作などが出来ます。
印刷するデータを作って、キンコーズの店舗でパソコンを借りて印刷しました。
普通のコピー用紙だと印刷した時の色があまり綺麗に出ないので、コピー用紙よりも少し厚みのある紙で印刷。
もし、Adobeソフトをお持ちでない方は、キンコーズではAdobeソフトが入ったパソコンを借りることが出来るので制作も出来ますが、時間貸しサービスなので制作時間と相談してください。。
キンコーズは24時間営業しているお店もあるので、緊急の場合や色をしっかり見ながら少量の印刷をしたい方などにはオススメです。
パネル制作
似顔絵と展示物の紙の印刷が終われば、次はパネル制作。
〜準備するもの〜
・パネル貼りする印刷物
・カッター
・カッターマット
・版画用ローラー
まずは、購入したB1パネルに印刷したものを貼っていきます。
B1サイズに20cm正方形の似顔絵が12人分貼り付けられました。
あとは、カット線にそってひたるら正方形に切っていく作業。
切り終わったものはこんな感じ。
ひたすらこれを、似顔絵100名分作っていきました。。
さすがに筋肉痛になりました。。。
こんな感じで、パネル展示するものはパネル加工してひたすら制作していきました。
ギャラリーに搬入
①似顔絵100名分のパネル展示(右側展示)
壁一面に100名分のパネルを展示していきます。
〜準備するもの〜
・展示するパネル
・定規
・ひっつき虫
★画鋲
★ひも
★脚立
(★はありがたいことにギャラリーでお借りしました)
展示する中央スペースの四角の枠を出すために
①上下左右の余白部分を定規で測る
②交わった部分の四隅に画鋲をつける
③画鋲を軸に、紐をまきつけて四角形をつくる
の手順で展示するスペースのアタリをつけます。
大枠を作っていけば、後は端っこから4cm間隔でパネルをひっつき虫で貼り付けていきます。
ここからかなり時間がかかりました。もっといいやり方はあったのだろうけど、ひたすらひっつき虫をパネルに付ける係とパネルを貼っていく係で進めていきました。
横に15人分、縦に7人分のパネルをはっていきます。
上部の方に初期に描いた似顔絵、あとは色が被らないようにその場で似顔絵を選んで貼っていきました。
あとは、ライトを似顔絵に当たるように調整して、全員分貼れたらこんな感じです。
②企画内容の展示(中央展示)
同じように、企画内容の中央展示もパネルをはっていきます。
左側に、企画の元になった自分の過去の作品から、自己紹介や企画内容・結果・あとがきなどを描いたB4サイズのパネルを展示していきました。
展示した内容は左端から順にいくと・・・
過去に作った作品である、頭の上にのせる人間イラスト。
この絵を見て似顔絵のオーダーを受けるようになったことが、「頭の上に何かのっている人の似顔絵」の始まり。
始まりを知って欲しくて飾りました。
あとは自己紹介、企画の内容・結果・あとがきをまとめたものを展示しました。壁展示は以上です。
右下には、自分の名刺やポートフォリオ、掲載して頂いた本も展示しました。
③映像展示(左側展示)
一番奥のスペースにはご本人写真と肩書き、似顔絵をスライドショーで流した映像展示をしました。
観に来て下さった方がここではじめて、似顔絵を描いた方々の肩書きやご本人の姿に触れて驚かれたり感心される方が沢山いらっしゃいました。
この映像ではご本人のお写真をお借りしているので、個人情報の流失を防ぐために「撮影NG」という掲示も貼りました。
④名刺やパンフレット置き(左側展示)
同じく左側のスペースに、似顔絵を描かせて頂いた方のお名刺や活動パンフレットを置かせて頂きました。
事前に送って下さった方以外で、似顔絵を描かせて頂いた方が見に来て下さった時に気軽に名刺などを置けるように小さい似顔絵カードを作って名刺やパンフレットと一緒に置き、どの似顔絵の方のものか分かるようにしました。
⑤「ニガオエカコウ」コーナー
搬入当日に思いついた、似顔絵をみんなで描けたらと思って作ったコーナー。
マスキングテープで壁に囲いを作り、描いてもらった似顔絵を展示出来るスペースを作りました。
〜準備するもの〜
・マスキングテープ
・ペン類
・紙
・画板(机に写らないように)
机とソファもすぐ近くにあったので、描いてもらえるようにペンや紙を用意しました。
結果、沢山の似顔絵が集まりました!
ありがたいことに私を描いて頂いたもの、1歳時の作品が3つも・・!自画像やお知り合いの似顔絵なんかも・・・なんとも面白い展示ができました。
描いて下さった方、本当にありがとうございます!
まとめ
色々と書きましたが、以上が私が今回「100職100人似顔絵企画」で行った展示方法です。
展示は色々見せ方が工夫出来る中、今回の展示は自分にとってかなりいい体験になりました。
皆様も展示される時に、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。
mutsumi
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